Eureka Robotics、シリーズAラウンドで1,050万ドルの資金調達を実施
製造や物流分野における高精度な作業に向けたフィジカルAIの開発を加速、シンガポールや日本で事業を拡大し米国市場にも本格参入
3Dロボットビジョンシステム開発スタートアップ企業のEureka Robotics (本社:シンガポール、代表取締役:ファム・クアン・クオン、以下「Eureka」)は、世界的な投資会社であるB Capitalをリード投資家とし、ディープテック起業家向け独立系ベンチャーキャピタルで新規投資家となるAirbus Ventures、産業機械専門商社である株式会社マルカ、G. K. Goh Ventures(シンガポールのアーリーステージ投資会社)、および既存投資家であるUTEC(アジア最大級のディープテック投資会社)とATEQ(リーク検査で市場をリードする製造会社)の支援を受け、シリーズAラウンドにおいて1,050万米ドルを調達しました。
Eureka Roboticsの共同創業者 兼 CEOであるファム・クアン・クオン(Pham Quang Cuong)は次のように述べています。
「Eureka Roboticsは世界の工場における『きつい、汚い、危険な(3K)』作業の自動化を進め、作業者たちがより創造的な業務に専念できる環境を提供することを使命として、2018年に設立されました。投資家の皆様のご支援と、お客様やパートナー企業のご協力により、次のステージに進むことができたことを誇りに思います。今後も革新的な技術を社会にもたらすべく、更なる努力を続けてまいります」
今回の増資により、Eurekaは主力製品であるEurekaコントローラおよびEureka3Dカメラの開発と市場展開を加速させます。Eurekaコントローラは、ビジョンとロボティクス・アプリケーションのための包括的なソリューションで、高精度のキャリブレーションと堅牢な力制御を可能にし、さまざまな産業用デバイスを接続・制御するための中心的なハブとして機能します。Eureka 3Dカメラは、ロボットシステムに効率的で費用対効果の高い3Dビジョン機能を追加するために設計され、画期的なAIベースのプロジェクターレス3D再構成技術を使用しています。これらの製品を組み合わせることで、システムインテグレータやメーカーは、工場や倉庫におけるピッキング、物体認識、検査などのアプリケーションを製造現場や物流現場に導入できるようになり、ロボットがより高い精度でタスクを実行できるようになります。
さらにEurekaは、シンガポールと日本の既存市場での事業を拡大するとともに、すでに初期顧客を獲得している米国市場への本格的な参入も予定しています。UTECが主導した前回のプレシリーズ Aラウンドで得た資金を基に、Eurekaは東京に支社を設立し、日本市場で強力な牽引力を獲得しました。追加の資金調達により、名古屋や大阪など日本の主要都市への進出を計画しています。
Eureka Robotics独自の3D画像認識技術「HA-HA(High Accuracy - High Agility)」は、AIと、製造業の物理的な世界のギャップを埋めるものです。近年のAIの進化は主に仮想空間にとどまっており、実際の製造現場に適用するには、高い柔軟性を備えたインテリジェンスを現場の要求に落とし込む必要があります。例えば車のエンジン自動組み立て工程では、ロボットが多種多様なエンジン部品を理解し、ミクロン単位の高精度で組み立てることが求められます。Eurekaは、ロボティクスとAIの学術研究および産業界での豊富な経験を活かし、トヨタ自動車、デンソー、ブリヂストン、三井不動産、住友ベークライトなどの日本企業や、米国Pratt & Whitney社、 Coherent社、Excelitas 社など業界をリードする企業の工場で同様の課題に取り組み、計2,500万回以上の作業を成功に導いてきました。
B Capitalのゼネラルパートナー カラン・モーラ(Karan Mohla) 氏は次のように述べています。
「Eureka Roboticsは、高精度で柔軟性のあるロボット技術と、先進的なメカニクスやデータサイエンスを組み合わせた、エンボディドAIを活用した産業オートメーションの最前線に立っています。同社の革新的なソリューションは、さまざまな業界での製造プロセスを変革し、組立ラインの複雑さや重要性が増す中で効率的で正確な作業を実現します。Eureka Roboticsはフォーチュン500に名を連ねるグローバル企業との協業を通じて、オートメーション・ソリューションに対する需要の高まりに応えるリーダーとして頭角を現しています。産業オートメーションの可能性を再定義しているチームEurekaのグローバルな展開に協力できることを心から嬉しく思います」
Eureka Roboticsについて
シンガポール南洋理工大学(NTU)、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)、東京大学におけるロボット工学とAIの研究に基づき、2018年にシンガポールで設立されたEureka Roboticsは、高い精度と高い柔軟性(High Accuracy - High Agility、通称「HA-HA」)が求められる作業を自動化するロボットソフトウェアシステムを提供しています。
Eurekaの強みは、高精度なキャリブレーション、コンピュータービジョン、モーションプランニング、フォースコントロールといった優れた独自技術と、世界中の工場でこれまでに2500万回以上も高精度かつ高柔軟性が求められる自動化作業を行ってきたことにあります。シンガポール、ベトナム、日本にオフィスを構え、中国と米国に販売パートナーを持つEurekaは、ユーザーが生産性の大幅な向上、コストの削減、安全性の向上を達成できるよう、グローバルに支援しています。主な自動化用途としては、AIベースの検査、精密部品のハンドリング、3Dデータに基づくピッキング、組立、分注などがあります。Eurekaの顧客には、日本のトヨタ自動車、デンソー、ブリヂストン、三井不動産、住友ベークライト、米国のPratt & Whitney社、 Coherent社、Excelitas 社など、業界をリードする企業が含まれます。Eurekaは、世界トップクラスのベンチャーキャピタルの支援を受けています。
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