採用活動を行っている中小企業のうち、内定者研修を実施している企業は全体の約7割！株式会社レスポンドとアビリティ株式会社が、中小企業の「内定者研修」の実態に関する調査を実施！

株式会社レスポンド

2024年9月25日 15時00分

株式会社レスポンド（本社：東京都千代田区、代表取締役：宮田寿志）とアビリティ株式会社（本社：京都府右京区、代表取締役：松村由紀）は、採用活動を行っている中小企業の人事担当者を対象に「内定者研修」に関する調査を実施しました。この調査結果から、中小企業の内定者研修の実態が明らかになりました。

＜背景＞

リクルートワークス研究所の「大卒求人倍率調査（2024年卒）」（https://www.works-i.com/surveys/report/230426_kyujin.html）によると、2024年3月卒業予定の大学生・大学院生の求人倍率は「1.71倍」となっており、2023年卒の「1.58倍」を上回る結果となっています。全体の求人倍率もコロナ禍前の水準に戻りつつあり、採用に積極的な企業が増加傾向にあります。また、すべての従業員規模の企業群で求人倍率が上昇しており、大卒の採用市場は引き続き売り手市場といえます。大企業を中心に採用した人員を即戦力化するため、入社前の内定者研修や入社後の新入社員研修に力を入れている企業も数多くありますが、大企業に比べてリソースの少ない中小企業は「内定者研修」までのフォローができていない現状もあるものと思われます。そこで、中小企業向けに内定者研修を提供する株式会社レスポンドとアビリティ株式会社は、中小企業の「内定者研修」の実態を明らかにするべく調査を実施しました。

＜調査サマリー＞

・内定者研修を実施している中小企業は全体の約7割

・内定者研修を実施している理由の第1位は「社風や企業文化を早期に理解してもらうため」

・中小企業の内定者研修で最も多く行われているのは「ビジネスマナー研修」

・内定者研修を実施している中小企業のうち、研修を外部に委託している企業の数は約半数

・内定者研修を外部に委託する一番大きな理由は「質の高い研修が実施できるから」

・内定者研修を外部に委託している中小企業の約8割が研修の成果に満足している

＜調査概要＞

調査期間：2024年9月4日～9月5日

調査方法：インターネット調査

調査対象：採用活動を行っている中小企業で人事を担当する会社員20代～50代の男女

調査人数：331名

モニター提供元：日本ビジネスリサーチ

内定者研修を実施している中小企業は全体の約7割

まず、「会社で内定者研修を実施しているか」を尋ねる設問への回答では「はい」が71.0%と過半数を超える形となりました。この結果から中小企業の約7割が会社で内定者研修を実施している実態が明らかになりました。

内定者研修を実施している理由の第1位は「社風や企業文化を早期に理解してもらうため」

次に内定者研修を実施していると回答された方に、「内定者研修を行っている理由」を問う設問の回答では1位が「社風や企業文化を早期に理解してもらうため」で50.2.%、2位が「内定辞退を防ぐため」が47.2%、3位は「内定者間の繋がりを醸成するため」で46.4%、4位が「必要なスキルを早めに習得させるため」で45.5%となりました。この結果から、内定辞退防止のためと、入社後の即戦力化が内定者研修を行う主な理由となっていることがわかりました。

中小企業の内定者研修で最も多く行われているのは「ビジネスマナー研修」

続いて、内定者研修を実施していると回答された方に「内定者研修の内容」を尋ねる設問への回答では、1位が「ビジネスマナー研修」で63.4%、2位が「業務に関する基本的な知識に関する研修」で61.7%、3位が「チームビルディング研修」で40.4%という結果になりました。ビジネスパーソンとしての基本動作に関する研修と、実際の業務に関する研修が上位に並び、前述の設問同様、内定者研修では入社後の即戦力化を見据えた研修が行われていると明らかになりました。

内定者研修を実施している中小企業のうち、研修を外部に委託している企業の数は約半数

また、内定者研修を実施していると回答された方に「会社は内定者研修を外部に委託しているか」を尋ねる設問の回答では、「はい」が若干多く50.2%という形となりました。ただ、「いいえ」の49.8%とは僅差であり、中小企業で内定者研修を外部委託している会社の割合は約半数であるとわかりました。

内定者研修を外部に委託する一番大きな理由は「質の高い研修が実施できるから」

次に、内定者研修を外部に委託していると回答された方に「研修を外部に委託しようと考えたきっかけは何か」を問う設問への回答では、1位が「質の高い研修が実施できるから」で47.5%、2位が「採用した人員の会社へのロイヤリティを高めるため」で41.5%という結果になりました。この結果から費用をかけてでも外部に委託し、内定者時代から質の高い研修を受けてもらう、といったことをしている中小企業が一定数存在すると判明しました。

内定者研修を外部に委託している中小企業の約8割が研修の成果に満足している

最後に、内定者研修を外部に委託していると回答された方に「研修を外部に委託した成果をどのように感じているか」を尋ねる設問の回答では、1位が「効果があり、満足している」で49.1%、2位が「非常に効果があり、満足している」で29.7%という結果になりました。1位と2位を合計すると回答率は約8割となり、内定者研修を外部に委託している企業の内、約8割が研修の成果に満足していることがわかりました。

<まとめ>

今回の調査により、内定者研修を実施している中小企業は全体の約7割であり、内定者研修を実施している主な理由は「社風や企業文化を早期に理解してもらうため」や「内定辞退を防ぐため」であることがわかりました。また、中小企業の内定者研修で最も多く行われているのは「ビジネスマナー研修」であり、内定者研修を実施している中小企業のうち、研修を外部に委託している企業の数は約半数であることが明らかになりました。尚、内定者研修を外部に委託する一番大きな理由は「質の高い研修が実施できるから」であり、実際に、内定者研修を外部に委託している中小企業の約8割が研修の成果に満足していることが判明しました。