【IT業界の転職事情】経験者91人アンケート調査

IT業界の転職事情に関する意識調査

R&G

株式会社 R&G(埼玉県さいたま市、代表:吉田 忠義)は、現在IT業界にお勤めで転職経験がある91人を対象に「IT業界の転職事情に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
詳細はこちら( 
https://r-andg.jp/blog/4691 )

IT業界は他の業界に比べて転職が多いと言われていて、複数回転職する人も少なくありません。職場や業務内容を変えるチャンスが多いとはいえ、転職するのであれば納得いく職場を選びたいですよね。

そこで今回、株式会社R&G( https://r-andg.jp/ )は、運営ブログ( https://r-andg.jp/blog/ )内において、現在IT業界にお勤めで転職経験がある91人に「IT業界の転職事情」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

【調査概要】

調査対象:現在IT業界にお勤めで転職経験がある人

調査期間:2024年3月28日~4月11日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:91人(男性54人/女性37人)

回答者の年代:20代 37.4%/30代 42.8%/40代 17.6%/50代以上 2.2%

【調査結果サマリー】

・IT業界の転職理由1位は「収入を上げたい」

・IT業界の転職方法は「転職エージェント」

・IT業界の転職先条件で重視したことは「収入が上がるか」

・IT業界の転職活動が順調だった人は76.9%

IT業界の転職理由1位は「収入を上げたい」

現在IT業界にお勤めで転職経験がある91人に「転職理由」を聞いたところ、「収入を上げたい(27人)」が1位でした。2位「仕事内容を変えたい(19人)」、3位「人間関係が悪い(12人)」と続きます。

「待遇面」「人間関係」「技術面」など、さまざまな理由が挙げられています。

下請け企業で働いている場合、待遇面が向上しにくかったり、仕事内容が固定されてスキルアップにつながりにくかったりする現実があります。そのためIT業界では、より良い待遇やスキルアップできる職場を求めて、複数回転職する人も少なくありません。

<1位 収入を上げたい>

・業務内容・作業ボリュームに対して給与面で不満があったため(30代 男性)

・スマホゲーム系の会社だったが、継続的に利益が出なかったため、収入が不安定だった(30代 男性)

・給料が安く、倒産しそうなスタートアップ企業だったから(40代 女性)

「仕事で結果を出しているのに、収入に反映されない」と感じると、収入への不満が大きくなります。とくに昇進・昇給のスピードが遅い企業では、不満をもちやすくなるでしょう。また「知り合いのITエンジニア・クリエイターが自分より高い年収をもらっている」と知ったら、「自分ももっと年収が上がるのでは」と考えそうですね。

自分の市場価値を知るため転職エージェントに登録し、「想定給与」が今より高いと、転職を決意する人も多いのではないでしょうか。

またスタートアップ企業などだと、「イチから会社をつくっていく」というやりがいはあっても、収入が低く不安になる人も多いようです。

<2位 仕事内容を変えたい>

・SaaS業界への転職希望。成長業界で活躍したく、転職に踏み切りました(20代 男性)

・システムエンジニアの仕事が向いていないと感じたから(30代 女性)

・特定企業の下請けの仕事が主になっており、マンネリを感じていた(30代 男性)

「顧客と関わりたいのに、直接関われない」など、任されている業務内容が希望に沿わないこともあり得ます。プログラマーとしてやりがいをもって働いていたのに、自分に合わないシステムエンジニアにキャリアアップ「させられてしまった」ため、プログラマーに戻りたいと考えることもあるでしょう。

また「同じ業務の繰り返し」「業務範囲が狭すぎる」と感じ、やりがいを失ってしまうパターンも考えられます。

社内で異動したくても難しい場合、自分が希望する仕事をするため、転職を検討する人も多いようです。

<3位 人間関係が悪い>

・社長と合わなかったから(20代 女性)

・同じプロジェクトを担当していた先輩SEのミスを新入社員の私になすりつけられ、パニックになり退職しました(20代 女性)

・人間関係に疲れたからです(40代 男性)

IT業界に限らず、転職理由として多いのが「人間関係が悪い」「人間関係に疲れた」です。

「IT業界は人間関係が希薄」と思われがちですが、職務によっては顧客との折衝や部下のマネジメントなどが発生します。合わない人と同じチームで働く場合、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうこともあり、転職を考える人もいます。

同僚と関わる機会を減らしたいなら、「リモートワークOK」「コーダー・プログラマーなどひとりで進められる仕事」を選ぶと良さそうですね。

<4位 残業が多い>

・勤務時間が長く、自分の時間をつくれなかったため(20代 女性)

・残業が多く、ワークライフバランスを取るのが難しくなったため(40代 男性)

人手不足の職場では、一人一人の業務負荷が重くなり、残業も増えがちです。また「2次請け」「3次請け」などピラミッドの下層に位置する会社ほど、厳しい納期設定による残業が発生しやすくなります。

担当している業務によっては「緊急時は深夜でも対応しないといけない」「深夜勤務が組み込まれている」という場合もあります。「プライベートも大切にしたい」と、転職を希望する人も多いとわかりました。

<5位 スキルアップしたい>

・専門的な知識やプロジェクトマネジメントのスキルなどが身につかないと感じた(20代 女性)

・社内の異動や担当業務替えがまったくなく、新しいスキルを身につけることが難しいと感じたため(30代 女性)

IT・Web関連の技術は目覚ましく発展し、トレンドも移り変わっていきます。業務を通じて最新の技術を学び実践できるならいいですが、「物足りない」と感じて転職を検討する人もいます。業務外でもスキルを学んだり資格を取得したりすることは可能ですが、実務を通して身につけるほうがより効率的だからです。

「マネジメント能力を伸ばしたいが、今の会社では機会がなさそう」という場合も、転職を検討する理由になります。

IT業界の転職方法は「転職エージェント」

IT業界の転職方法で最も多かったのは「転職エージェント(51.5%)」。転職サイトやハローワークで自力の転職活動をするよりも、転職エージェントを頼る人が多いとわかります。IT特化型の転職エージェントなら、業界に詳しいアドバイザーに相談でき、「自分では見つけられないレアな求人」を提案してもらえることもあります。

2位が「リファラル採用・知人の紹介(18.6%)」だったのも特徴的。人材不足に悩むIT企業が、リファラル採用で「転職潜在層(転職を意識しているものの転職活動していない人たち)」に声をかけているのかもしれません。

全体として「できるだけ自分の労力を減らして、効率的に転職活動した人」が多いとわかりました。「転職エージェント経由」や「リファラル採用・コネ」での転職には、「実際の残業時間」「入社前に応募先企業の雰囲気」などを聞けるメリットもあります。

IT業界の転職先条件で重視したことは「収入が上がるか」

「転職先の条件で重視したこと」を聞いたところ、1位は「収入が上がるか(33人)」で全体の36%を占めました。2位「希望の仕事内容(21人)」、3位「残業が少ない(15人)」と続きます。

「転職した理由」に対応するような項目が上位に入っています。転職する理由が明確だと、転職先選びの軸も定まるのでしょう。大きく分けると「スキルアップ・キャリアアップに関すること」と「ワークライフバランスに関すること」が多くなりました。

<1位 収入が上がるか>

・年収のアップ(30代 男性)

・キャリアに見合った報酬(40代 女性)

収入に不満があって転職する人も多いことから、転職先の条件として「収入」を重視した人が多いのは納得です。転職して環境を変えることで、年収は数十万円単位で上がる可能性があります。

給料が上がりやすい転職先は、「元請け企業」「大企業」「外資系企業」など。またスキルを活かしてITコンサルタントに転職することで、高収入を手に入れた例もあります。

スキルや営業力に自信がある場合は、フリーランスに転身することで年収アップが叶う可能性もあります。

<2位 希望の仕事内容>

・上流工程に携われるかを重視しました(20代 男性)

・経験してきた技術要素が活かせること(30代 男性)

・デザイン性やオリジナリティを出せるWeb関連の職種であること(40代 女性)

例えば「保守から開発に変わりたい」「現場作業だけではなく、マネジメントにも携わりたい」などの理由で転職を決意した場合、仕事内容が転職先選びのポイントになります。「収入アップ」「希望のワークライフバランスがとれること」を目指す転職の場合も、仕事内容が自分にまったく合わないと、辛くなってしまいます。

「やりたい仕事か」「自分の能力を活かせる仕事か」は、転職先選びの重要なポイントであるといえるでしょう。また「仕事内容が幅広いこと」を挙げた人もいました。

<3位 残業が少ない>

・残業時間が少ない(30代 男性)

・1日の就業時間が8時間以内で残業がないこと(40代 男性)

残業が多くて転職を決意した場合、時間外労働の多さは重要なチェックポイントになるでしょう。

会社や業務内容によりますが、「エンジニア」「クリエイター」「コンサルタント」などは業務時間が長くなりがちな職種だと言われます。一方「ヘルプデスク」「社内SE」など、社内向けの業務を行う職種は、IT業界の中でも比較的残業が少ないとされています。

部署により残業時間は変わるので、「配属先における実際の残業時間」については求人票を鵜呑みにするのではなく、転職エージェントに話を聞くなどして調べておくのがおすすめです。

<4位 休日が多い・休みやすい>

・休みがとれるかどうか(20代 女性)

・年間休日の日数(30代 男性)

IT業界では基本的に土日休みの企業が多いです。ただし開発系のエンジニアだと、「納期前」「プロジェクトのスケジュール遅延」により、休日出勤が多くなることも。

また保守点検などを担当しているエンジニアは土日や深夜に出勤することもあり、「負担が大きい」と感じることも少なくありません。

求人票の年間休日数をチェックすると同時に、「有給消化率」「休日出勤の数」などを転職エージェントに聞いておくことをおすすめします。

<5位 スキルアップできる環境>

・キャリアパスや成長機会がしっかりあるかを重視しました。「将来的なキャリアの方向性」「成長が見込めるか」「スキルや経験を積めるか」が重要なポイントでした(30代 男性)

・研修が充実していてスキルアップが可能なこと(40代 女性)

例えば「最新の技術を使って業務を行っている」「キャリア面談や研修がある」「資格取得支援がある」といった企業なら、スキルアップが見込めます。「今後伸びていくであろう商品や発展していくであろう技術を扱っている企業」も候補です。

さまざまな開発に携わりたい場合は「取引先が幅広い会社」を選ぶのもいいでしょう。

IT業界の転職活動が順調だった人は76.9%

「転職活動が順調だったか」との問いには、76.9%が「順調だった」「まあ順調だった」と回答。IT業界は人手不足であることから、スムーズに転職活動を終えた人が多いとわかります。

なお「まあ順調だった」「順調だった」と答えた人では、「リファラル採用・知人の紹介」の利用が20%を超えていて、全体平均より高くなっていました。「クライアントと良い関係を築く」「交流会・勉強会などで他社のエンジニア・クリエイターと知り合いになる」といった行動が、より良い条件での転職につながることも多そうですね。

一方「売り手市場だから、転職したら勝手に年収が上がる」「すぐに良い条件で転職が決まるはず」などと甘く考えていると、転職活動で苦労してしまう可能性も。年収アップを目指すなら「自分には希望年収をもらうだけの価値がある」と、応募先企業にアピールする必要があります。

アピールが上手でないと落ちてしまったり、希望年収での入社が叶わなかったりします。効果的にアピールしたり上手に条件交渉したりしたい場合は、サポートが手厚い転職エージェント経由で転職するのがおすすめです。

まとめ

IT業界では「収入を上げたい」「スキルを磨きたい」などの理由で、転職する人が多いです。転職することで年収が大幅に上がり、やりがいも変わります。そのため今の会社で待遇や業務内容に不満がある人は、一度転職を検討してみてはいかがでしょうか。転職する際にはIT業界に精通した転職エージェントに相談するのがおすすめです。

またIT業界ではリファラル採用が比較的多いのも特徴。現職のクライアントや他社にいるエンジニア仲間と良好な関係を築いておくことで、良い条件で転職できる可能性が高まりそうです。

※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://r-andg.jp/blog/4691

■株式会社R&Gについて
株式会社R&Gは、外国人の生活を来日から就職・その先まで一貫したサポート企業。製造業、物流業、通訳等に特化した人材派遣。一般の派遣会社と違い留学生等の外国人派遣でご案内しております。

※事業内容の詳細はこちら

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■会社概要
社名 : 株式会社 R&G
所在地 : 〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
代表者 : 吉田 忠義
創業 : 2015年9月
資本金 : 2,000万円
事業内容: 人材派遣業・コンサルティング業
URL : https://r-andg.jp/

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サービス業
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埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
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代表者名
吉田 忠義
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年09月