「いま、どう進めるべきか?」―職域がん対策の促進で、活発に意見交換 がん対策推進企業アクション 第3回アドバイザリーボード会議を開催

 がん対策推進企業等連携事業(がん対策推進企業アクション)では、職域におけるがん検診受診率向上を企業連携で推進していくことで、“ がん”と前向きに取り組む社会気運を醸成。企業が率先して「がん検診受診」の大切さを呼びかけることにより、受診率60%以上をめざします。



  • 開催レポート

■精検受診率に関する企業対応、HPVワクチンの接種低迷打開策に関心

 今年度初の対面による、厚生労働省委託事業 がん対策推進企業アクション(https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/)の第3回アドバイザリーボード会議が2023年6月23日午後、東京都内で開催されました。冒頭で、ボード委員である阿南里恵さんが、がん経験者でもあることから企業アクションの認定講師に就任する旨が議長の東京大学医学部附属病院放射線科 中川恵一特任教授から紹介されました。

 続いて、いつものように事務局からパートナー登録企業の推移等が報告されましたが、最近の新規登録経緯の傾向として、企業アクションの「ホームページを見て」という企業が過半数を超えていること、「紹介」も4割近くになっているなどに関心が集まりました。

 4月に策定され、パンフレット等に紹介されている「がん対策推進企業アクション フィロソフィー」(「がんと向き合い、社員と会社をさらなる高みへ」)について、「フィロソフィーを掲げるに至った経緯」がホームページに紹介されることも注目されました。

 企業アクション内に設置されている ①企業コンソーシアム ②中小企業コンソーシアム ③Working RIBBON(W RIBBON) から、それぞれの今後の活動について方向性が示され、年々充実してきていることを実感させました。企業コンソーシアムに関しては、登録企業のがん検診精検受診率への取り組み状況について委員から質問があり、真鍋座長と中川議長を中心にやり取りがあり、その難しさが浮き彫りになりました。

■有意義な議論の後には全員で記念撮影。「対面のいいところ!」の声も

 論議の高まりを見せたのは子宮頸がんを予防するHPVワクチンの接種低迷問題。数県の昨年度の定期接種(対象:小学6年~高校1年女子)、キャッチアップ接種(過去9年間の積極勧奨控えで接種機会を逃した女性対象)についての実情が報告され、中川議長が「接種推進は企業アクションの大きな使命のひとつ」とかたり、多くの従業員が家族等に定期接種、キャッチアップ接種の対象者を抱えている事実を踏まえ、具体的に推奨をどう進めるか、チラシ等を作成してはどうかなど、委員それぞれが体験していることを踏まえて現状打開への意見が飛び交いました。接種を控える理由に、過去の“副反応報道”があるとして、保護者等が納得できるような取り組みが急務との意見が多く聞かれました。パートナーの女性を守るという視点から男子生徒へのHPVワクチン接種を実施している自治体があることも互いに確認、これが、女子の接種推進に役立つのではとの意見もありました。

 2時間近い活発かつ有意義な論議を終えたあと、企業アクションのメールマガジンやホームページに掲載するための記念撮影も行われました。



  • 開催概要

■日時   :2023年6月23日(金)

■催事名  :がん対策推進企業アクション 第3回アドバイザリーボード会議

■開催場所 :都内千代田区

■出席者  :がん対策推進企業アクション アドバイザリーボード委員の皆様

              〃        オブザーバーの皆様

              〃       認定講師の皆様

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会社概要

URL
https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/index.html
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都渋谷区南平台町4-8 南平台アジアマンション208
電話番号
03-6281-9094
代表者名
藤田武
上場
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資本金
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設立
2009年04月