SDGsの関連データをアートで表現した「chart project®」の新たな6作品を3月10日に公開

一般社団法人チャートプロジェクト(所在地:神奈川県中郡、代表理事:こくぼひろし、以下chart project®)は、アーティストの方とともに新たに制作したchart作品を公式ホームページにて公開いたしました。

社会課題を表すグラフ(チャート)の形を活かし、アート作品として表現する「chart project®」。今回公開した新たな作品は、SDGs※に関連するデータをもとに、国内外で活躍されているアーティスト(chartist)や協力機関の皆さんに賛同いただき、制作したものです。2021年には、東京都の品川区や渋谷区にて展示をしておりましたが、この度、作品概要を公式ホームページに公開しました。これからも社会課題データを届け、データをもとにポジティブな未来を実現していけるよう、取り組みを行ってまいります。

※SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、通称「SDGs(エスディージーズ)」と呼ばれ、世界が抱えるさまざまな課題を2030年までに解決するため国連で定められた17の目標です。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。(※一部 外務省HPを引用)



<作品概要>
① 作品タイトル:「気をつけて!」

アーティスト(chartist):タムくん(ウィスット・ポンニミット)
https://www.wisutponnimit.com/
グラフ:5回の大量絶滅
地球ではかつて数多く生物が絶滅し多様性が大きく失われた大量絶滅が5回ありました。グラフにある黄色の▼が示す時期に起きており“ビッグファイブ”とも呼ばれています。
2億年前の三畳紀末の大量絶滅では、海底火山によって放出された二酸化炭素によって海洋の酸性化や海洋の無酸素化が引き起こされたと言われています。専門家たちは、現在起きている二酸化炭素の増加を止めなければ、2億年前と同じような大量絶滅が起きる可能性があると指摘しています。
出展:Robert A. Rohde, Richard A. Muller: Nature,434, 208 (2005)


②作品タイトル:「望郷」

アーティスト(chartist):八館ななこ

https://potofu.me/yashironanaco
グラフ:サンゴの白化が起きた地域サンゴ礁は豊かな生態系を育んでいて、そこには海の生物種
の4分の1が集まっています。1998年に各地のサンゴに大規模な「白化(はっか)」が起きました。白化はサンゴに共生する褐虫藻が失われると起きる現象で、それが続くとサンゴは死んでしまいます。白化の原因は海水温の上昇にあると言われています。1998年以降も深刻で大規模な白化が何度も起きていて、専門家は海水温の上昇に伴って今後さらに状況が厳しくなると警告しています。
出典:Terry P.Hughes, et al:Scinece,359, 80(2018)


③作品タイトル:「か〜え〜る〜の歌が〜きこえてくるよ~♫♪」

アーティスト(chartist):リト@葉っぱ切り絵

https://www.instagram.com/lito_leafart/
グラフ:アマミイシカワガエルの発見数(年平均値)
一時期は絶滅の危機に瀕していた奄美大島の固有種の数が回復してきています。グラフにあるアマミイシカワガエルもその一種です。奄美大島では1970年代にハブを退治するために放されたマングースがどんどん増えて、多くの在来種が食べられ数が減ってしまいました。そこで2000年からマングースの捕獲作戦を実施し、ほとんどの駆除に成功しました。その成果によって現在ではアマミノクロウサギやケナガネズミなどの固有種の数が回復してきています。
出典:環境省沖縄奄美自然環境事務所奄美野生生物保護センター


④作品タイトル:「大丈夫、一緒に遊ぼうって言ってごらん」

アーティスト(chartist):リト@葉っぱ切り絵

https://www.instagram.com/lito_leafart/
グラフ:世界の年平均気温の推移
世界の年平均気温の推移世界の平均気温は上がり続けています。100年間で0.72°Cの上昇し、近年そのペースが上がっているようにも見えます。この傾向が続けば、早ければ2021年には人の手で温暖化が止められる限界点である「産業革命前から1.5°C」を超えてしまうと言われています。生物への影響も報告されています。オーストラリアでは温暖化の影響で森林火災が止まらずコアラが犠牲になるケースや、海面上昇でサンゴ礁の島に住むマウス(ブランブルケイメロミス)が絶滅した事例も起きています。
出展:気象庁


⑤作品タイトル:「夜明け」

アーティスト(chartist):川添むつみ
https://k-mutsumi.com/
グラフ:犬と猫の殺処分率
近年、都道府県に保護された犬や猫が殺処分される割合(=殺処分率)が大きく減少してきています。一見すると保護活動がうまくいっているかのようですが、背景にはボランティアが数多くの捨て犬や捨て猫を引き取っているという実態があり、それも限界に近づいてきていると言われています。私たちが犬や猫などを飼うとき、動物が肉体的・精神的に健康で幸福に暮らしていけるかといった「動物の福祉」までしっかり考えてみる必要があると専門家は指摘しています。
出典:令和3年版環境・循環型社会・生物多様性白書


⑥作品タイトル:「CHARTMASK」–珊瑚で生物多様性グラフMASKBOOK

アーティスト(chartist):LITTLE ARTISTS LEAGUE
https://www.littleartistsleague.org/maskbook_chartproject
グラフ:生物多様性回復シナリオ
WWFが2020年に発表した『Living Planet Report:生きている地球レポート』によると、世界の生物多様性は過去50年間で68%も失われました。これは私たち人間による自然資源の過剰な消費によるものであり、このまま何も対策を取らなければ生物多様性の減少は止まりません。しかし、適切な環境保全策と、持続可能な生産と消費の施策を組み合わせた統合的な取り組みを行うことで、生物多様性を回復させることが出来るシナリオが示されました。経済の仕組みや私たちのライフスタイルをどう転換していくのかに地球の未来はかかっています。
出典:WWFジャパン

※chart project® 公式ウェブサイトはこちら
http://chartproject.org

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会社概要

URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
神奈川県中郡大磯町大磯 636-1
電話番号
-
代表者名
小久保啓
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年07月