『PR TIMES MAGAZINE』では、多くの広報PRパーソンに取材をしてきました。2024年も延べ50名以上から伺ってきた「広報PR活動にかける想い」「広報PR活動において大切にしていること」は参考になる話ばかり。
2024年にインタビューでお話を伺った方々、PR TIMES主催のイベントやセミナーにご協力いただいた方々の記事をまとめてご紹介します。
第5弾となる本記事が2024年公開まとめレポートとしてはラスト。2024年10月後半から11月前半に公開した方々の記事を印象に残った一言とともにお届けしますので、一度ご覧いただいた方も振り返ってご覧ください。
参考:第1弾 最前線で活躍するPRパーソンが語った「わたしにとっての広報PR」
参考:第2弾 事業を支える広報PR。価値を高めるためのひと工夫
参考:第3弾 表面的にしない。広報PRで本質に迫るためのアプローチ
参考:第4弾 誰もが通ってきた経験。広報PR活動を始めたときの想いと期待
※所属企業やプロフィール、取材内容は公開当時のものです
【Interview】届けたい相手をどれだけ考えられるか
岐阜県飛騨市 土田さん・桜井さん
土田 治昭さん
心がけているのは、幅広い情報を発信することです。メディアの記者さんたちからも「飛騨市はプレスリリースをたくさん出していて、ネタに困ることがないのでありがたい」と言われることがあります。それぐらい本当に細かいところまでプレスリリースを配信しています。
桜井 鈴花さん
実際に1年間働いてみると、市民が安心して暮らせることや、誇りを持って暮らせることが何よりも重要なことだと強く感じるようになりました。(中略)「守りの広報」が飛騨市に賑わいをもたらして、その賑わいに人が集まり、その結果「守り」が「攻め」になるような広報PR活動をしたいですね。飛騨地域の方言に「あんきに(安心して・気軽に)」という言葉がありますが、市民が安心して楽しく暮らすことができる「あんきな」広報PR活動を目指したいと思います。
株式会社ヤッホーブルーイング 渡部 翔一さん
ポイントは、「メディア」の解像度と「メディア関係者」の解像度は違うということ。例えば、あるニュース番組に対する解像度が高くても、そのニュース番組をつくる担当者がどのようなことを大切にして取材をしているのかが見えていなければ、本当に求められていること、求められている情報は理解できません。(中略)相手のことを正しく理解して、相手が求めている情報をきちんと用意する。用意できないときは、提案するタイミングではないという判断をしています。
有限会社稲垣塗装所 稲垣 亘佑さん
当初は、「この新しいサービスが本当に必要とされるのだろうか」「悩んでいる方にきちんと届くだろうか」と不安でしたが、現在は「結壇」の注文数も3~4倍ほどに増え、望まれたサービスを展開できたことに私たちも胸をなで下ろしています。
株式会社七越製菓 片岡さん・井口さん・瀧山さん
片岡 美和さん
完成したプレスリリースは、まるで七越製菓の社史をめくっているような、プレスリリースの中で創業者が現役で働いているような感じがして、ひとりの読者として引き込まれるものができたなと思いました。
井口 雅史さん
大手の和菓子店には何百年も続く商品もあります。同じ商品を何百年も前からずっとつくり続けることこそがある種のブランドだと思いますので、そこに負けないように製法にこだわりながら愛される商品をつくっていきたいですね。
瀧山 純平さん(プレスリリースの動画を撮影をしたカメラマン)
動画で伝える一番のメリットは「人柄が伝わる」こと。例えば、緊張しながらも想いを伝えようとして頑張っている姿は、見ている人の心に響きます。何か気持ちを伝えたいときや、ブランドイメージをアップしたいときには、人が登場する動画というのはすごく向いていますし、メリットも多いと思いますね。
【Report】思考と行動を重ねて成果につなげる
ラピュタロボティクス株式会社 大橋 由加さん
ご相談の際に大切にしていたのは、ラピュタロボティクスがどんな会社であり、どんな点が面白い・新しいのか、というのをしっかりとお伝えすること。ただ単に「紹介してください」というのではなく、記者さんがどんな業界の担当者に紹介するとよいか考えやすくなるように丁寧に伝えることが重要だと思っています。
akippa株式会社 森村さん×BABY JOB株式会社 東さん×株式会社ネクイノ 豊倉さん
akippa株式会社 森村 優香さん
スタートアップの広報はゼロから作り上げることができるのが面白いところ。「こんなことをやったら認知度が上がるのでは?」とか「こうしたらファンが増えるのでは」など、自由に試行錯誤できます。(中略)広報PRの仕事はメディアの方一人ひとりと関係構築したり、こまめに情報を発信したりと、地道な作業の積み重ねです。すぐに成果が出ることは少なく、それを理解してもらえるよう、周囲とコミュニケーションしていくのが大切だと思います。
BABY JOB株式会社 東 ネネさん
当社のビジョン「すべての人が子育てを楽しいと思える社会」の実現に対して、広報として貢献できるのは大きなやりがいです。また、社内にメディアに取り上げられたことを伝えた際に「うちの会社ってそんなすごいの!」と反響をもらえるのも、楽しみのひとつです。
株式会社ネクイノ 豊倉 麻緒さん
始めたばかりの事業は、提供する側と一般消費者側の間でギャップがあるので、メディアの方から「オンライン診察って大丈夫なんですか」とか「他社で掲載事例がないのでうちでは取り扱えない」などと言われることもありました。しかし、今では「女性活躍」や「フェムテック」への注目が高まり、メディアから積極的に問い合わせをいただくことが増えています。世の中とのギャップが埋まっていく過程を感じられるのは、広報PR担当者として何よりもやりがいだと感じています。
株式会社ワールドパーティー 角谷さん・中村さん
角谷 圭一朗さん
ひとつは新しいブランドを展開したことです。(中略)さらに、従来は小売店の傘売り場に卸すのがメインでしたが、直営店をオープンしました。これらの大規模投資に加え、もうひとつなくてはならない要素が、「広報PR活動」です。もともと商品やブランドには自信があったのですが、お客さまのほうから来ていただくプル型のマーケティングが主でした。そこで、広報PRを通して、情報をこちらからお客さまに伝えにいくプッシュ型のマーケティングも始めました。
中村 友香さん
こだわっているのは、キービジュアルとキャッチ―なタイトルの2つ。特にタイトルやメインコピーは、それだけで商品の世界観が伝わることを重視して作成しています。例えば、コスメのボトルをイメージした傘「コスメティックアンブレラ」はデザインがシンプルな分、推しポイントが弱いと感じていました。そこで、完全に後付けになるのですが、ピンクの傘を開くと顔の血色がよく見えるのでは、という発想から、傘をチークのようだと表して「傘でメイク」というコピーをつけることに。さらにパープルはみずみずしいグロスに、ブルーは化粧水のイメージにつなげ、プレスリリースに記載しました。
三和建設株式会社 北纓 真弓さん
プレスリリースのネタを集めることに苦労されている方も多いと思いますが、私の場合は約200名の日報に欠かさず目を通すことで情報を得ています。弊社は独自の日報システムで、全社員が書き込め、読むことができるという仕組み。建設会社ですので現場の職員が多く、基本的に直行直帰となるため、日誌が貴重な情報源なんです。
さいごに:2024年公開まとめレポート~第5弾~
2024年に公開した45本の取材やレポート、全66名のコメントを計5回にわたってお届けしました。第5弾は、広報PR活動における徹底した行動力、ステークホルダーに関する解像度の高さ、それらを実現するための熱量を感じられたのではないでしょうか。
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